J2に降格した松波正信監督(38)が、最後の意地を見せる。最終節磐田戦から一夜明けた2日、大阪・万博練習場を訪問した。

 強化部と面談を行い、最終的な進退についての結論は出なかったものの、今季限りで退任する可能性が高い。

 同監督は「ガンバにとって、来年に向けてベストな補強をしないといけないが、トップ(監督)が決まらないと(選手も)動けないところもあると思う」と、進退が正式決定しないことに対して、複雑な心境をのぞかせた。

 それでも、まだ勝ち残っている天皇杯に向けて「プロである以上、残っている大会で優勝できればいい。優勝すれば(J2でも)ACL出場権を得られると聞いている。スケジュール的には厳しくなるが、クラブとしてACLを目標にしたい」と気持ちを切り替えた。