仙台は2日、仙台市内で全体練習を行った。5日のアウェー磐田戦に向け、雨の中、フォーメーション練習やミニゲームで戦術を確認した。

 J2降格圏の17位に沈む磐田相手とあって、上位浮上には落とせない一戦。ただ、MF太田吉彰(30)は「ウチも8位だけど、正直なところ、ジュビロとは上位対決でやりたかった。黄金期を見ていたから、少し寂しい気持ちはある」と複雑な胸中を吐露。磐田の下部組織で育ち、09年7月まで在籍した古巣への愛着は強い。

 それでも「プロである以上、試合になったら関係ない。全力でつぶさないといけない。ジュビロにいた時のようにサイドを走り回って、磐田のサポーターに『まだまだ太田は変わってないな』というところも見せたいしね」と心を鬼にして臨む覚悟を強調。さらに「次の試合は仙台が勝つけど、その後ジュビロが勝ち続けて、残留できることを信じてる」と次々節以降での古巣の奮起に期待を込めつつ、勝利を誓っていた。