<J1:甲府0-0大分>◇第32節◇23日◇中銀スタ

 昇格1年目の甲府が、2試合を残してJ1残留を決めた。引き分け以上で目標達成の中、最下位大分から得点こそ奪えなかったが、今季こだわってきた無失点で勝ち点1を手にした。

 城福浩監督(52)は「失点ゼロで絶対目標の残留を成し遂げたことが、いかにも我々らしい」と笑顔。主将のDF山本英臣(33)も「僕らのような地方クラブでも、他には負けない練習や取り組みをしてきた自負があった」と胸を張った。

 今季は3度目のJ1。06年は残留したが、11年はわずか1年で降格。再び挑んだトップレベルの舞台で、一時は8連敗と苦しみながらも踏みとどまった。

 甲府一筋13年目のMF石原克哉(35)は「06年の残留とは選手も何もかも違うけど、クラブとしては成長している」と喜んだ。