<J1:浦和3-1柏>◇第24節◇20日◇埼玉ス

 首位浦和は公式戦3連敗中と相性の悪い柏を下し、首位をキープした。

 前半21分にDF那須大亮(32)が豪快なヘディングを決めると、7分後にFW興梠の巧みなトラップから、MF李へつなぎ、ヒールパスを受けたMF柏木が個人技からたたき込み2点目。2-1の後半6分には、スルーパスに抜け出した興梠を止めようとした柏GK菅野が2枚目のイエローカードを受けて退場。このPKを興梠が冷静に決めて3点目を奪った。

 その後も浦和が終始ボールをキープ。同38分には柏MFエドゥアルドが2枚目のイエローカードを受けて退場となり、最後は9人の柏を相手に冷静な試合運びで試合は終了した。

 計13本のシュートを浴びせての完勝を、ペトロビッチ監督は「前半2-0になり、3点目、4点目が取れるチャンスがあった。1点を返され後半の入りは難しかったが3点目が大きかった」と振り返った。2点差になってもカウンター狙いだった柏に対しては「日本で8年半、監督をやっているが、2点リードされて引いているチームは見たことがない。普通は前から奪いに来ると思うが」と言い、「メディアのみなさんに質問したい。浦和レッズはそれほどまでに恐れられるチームなのでしょうか?

 相手とのクオリティーにそこまでの差があると思いますか?」と逆質問した。

 しばらくしてから「返答が聞こえませんが」と言い、一部の報道陣が「1人1人はそれほど変わらないが、チームとしては突き抜けている」と返答すると、指揮官は「3ゴールは少ない。常に相手の守備をどう崩すかを練習している」と語った。