名古屋DF田中マルクス闘莉王(33)が22日、3日遅れで名古屋市内でのチーム練習に合流した。

 ブラジル出発前から家族の事情のために合流が遅れることを伝え、首脳陣から許可をもらっていた。24日帰国の予定を1日早め、フィジカルトレーニングやランニングで軽く汗を流した。「ブラジルは40度あったからね。日本は寒い」。練習時の気温は5度。35度の気温差にさすがの闘将も肩をすぼめていた。

 これでチーム全員がそろった名古屋だが、主将2年目の闘莉王は気を抜かない。成長著しい若手のDF牟田雄祐(24)、大型新人のDF大武峻(22)の加入にも「まだまだ、それだけでは優勝するレベルじゃない」。清水から移籍のFWノバコビッチ(35)に関しても「加入は大きいね。(活躍は)考えられるけれど、いろいろあるしね」と話し、不測の事態が起こり得る長いシーズンを意識していた。

 西野朗監督(59)は「これで、そろったんで。にぎやかになるんじゃないですか。オフ前のケガもブラジルで治療して、いい感触をえているようだ」と闘莉王の合流を喜び、タイと沖縄でのキャンプについて「フィジカルからテクニカル。そしてトレーニングゲームに入り、戦術を考える。沖縄で実戦ができればと考えています」と語った。

 タイ1次キャンプは26日~2月6日、沖縄2次キャンプは2月9~17日に行われる。