<ナビスコ杯:東京2-0磐田>◇予選リーグB組◇23日◇ヤマハ

 東京の高卒ルーキーMF大竹が「鬼門突破」の立役者となった。磐田戦で公式戦プロ初先発出場。後半8分、MFエメルソンとのワンツーパスで右サイドを突破すると、正確な右クロスでFW赤嶺の先制点をアシスト。同21分にもドリブル突破からの右クロスで追加点を導いた。最後は足をつりながらも90分間走り続け、過去2分け7敗の敵地で初勝利に貢献。「思った以上に自分のプレーができました」と笑みを浮かべた。

 トップ下や両サイドハーフをこなすテクニシャンで、ジュニアユース時代からノートに毎日の課題や練習内容を書き記す「分析家」。165センチと小柄ながら、優れた状況判断と左足で繰り出す精度の高いキックで「若いころの中村俊輔(セルティック)にそっくり」という関係者も多い。

 「城福監督に相手の裏へ抜け出す動きを教わり、できるようになった」と胸を張る大竹。18歳司令塔が、才能を開花し始めた。