J2山形が、負傷したエースFWの復活に全力を注ぐ。6日の熊本戦で右足を骨折し全治2カ月と診断されたFW豊田陽平(22)に対し、山形は酒井宣佳チーフトレーナー(39)を専属で帯同させることを決定。「ベッカム・カプセル」として有名になった高濃度酸素カプセルを使用し、ケガからの回復を早めるなど、早期復帰を目指した治療を続ける。中井川GMは「5月中のリーグ戦で復帰できるように、リハビリを進めたい」と話した。今後2週間は安静を保ち、今月下旬から歩行訓練やボールを使った練習を始める。

 来月下旬にU-23(23歳以下)日本代表が参加するトゥーロン国際大会(南フランス)出場は不可能になったが、6月中旬の北京五輪代表メンバー発表までには、右足は完治しているはず。豊田にとって、復帰後のリーグ戦でのゴールラッシュで最後のアピールをするのが、わずかに残された代表キップ獲得への道だ。【柴田寛人】