鹿島が「宴会禁止令」を出していることが5日、分かった。5月20日に若手2選手の酒気帯び運転が発覚。Jリーグの名門として信頼を失う不祥事となった。選手、スタッフへの再教育を徹底するとともに、大東社長がクラブ職員に対し、今月いっぱいまで大人数による飲み会の自粛を通達していた。

 選手だけの責任ではなく、職員も襟を正す覚悟だ。禁酒ではないが、職員同士で飲みに出掛けることはなくなり、スカウト陣も視察先では関係者と飲酒することを控えている。スポンサーとの付き合いもある営業担当は例外のケースもあるが、連帯責任を負っている格好だ。鈴木満取締役強化部長は「全体として反省しなければいけない」と話した。

 前日4日には選手を集めて緊急ミーティングを開催。あらためて社会的ルールの順守を確認した。ブラジル人に対しては大東社長のサイン入りのポルトガル語訳のプリントを配布。山崎強化担当も「日本ではルールを守らなければ大変なことになる。社長のサインが入っているということはそれだけ意味が重い」と話す。近日中には地元警察関係者を招き、安全運転講習会を開く予定。クラブ全体で信頼回復を図り、再出発する。