京都DF水本裕貴(22)が北京五輪出場、日本代表復帰に向け新たなスタートを切った。京都は22日、水本の獲得を正式発表し、京都・城陽市内で入団会見を行った。本人は「京都を少しでも上の順位に押し上げたい。五輪のメンバーにも選ばれるようにアピールして、メダルを取りたい」と力強く宣言した。

 京都も水本を全面バックアップする。北京五輪出場すれば、最大でリーグ戦4試合を欠場することになるが、クラブ幹部は「ぜひ五輪に出てほしい。代表に選ばれることは、チームの活性化につながる」と説明。04年アテネ五輪でのMF松井(現サンテティエンヌ)に続き、クラブとして2大会連続で五輪選手輩出に向け支援していく。

 水本は会見後の全体練習にいきなり合流し大雨の中、積極的にフィジカルメニューをこなした。公式戦デビューは28日清水戦(日本平)が確実で、背番号は「8」に決定。04年のFW黒部(現J2福岡)以来、京都から日本代表選手は出ていないが「自分の将来のために京都に来た」とA代表復帰も見据えている。U-23日本代表の主将として、日の丸を背負う重みを知る男が、古都で再スタートを切った。【奈島宏樹】