<J2:福岡2-2湘南>◇第29節◇3日◇レベスタ

 福岡が1度は逆転しながらも、湘南に2-2で痛恨のドローに終わった。監督就任4連勝を逃した篠田監督は「勝ちゲームを落としたと思っている」。クラブ史上3度目となる5連勝と「勝ち点2」を逃し唇をかんだ。

 攻守の明暗が露呈した。攻撃陣は先制されても気持ちは折れない。試合終了間際までゴールを目指す攻撃意欲が根付いた。「前半に追いつける力を彼らは持っている」という指揮官の自信通り、0-1の前半43分にFWハーフナー・マイクがヘッドで同点。後半3分にもGKのクリアをカットしたハーフナーが無人のゴールへ蹴り込み、逆転勝ちのシナリオは手に入れかけた。

 守備陣は甘さが目立った。後半13分、右からのクロスに守備陣のマークが振られ失点。先制シーンもゴール前で相手ボールを奪うチャンスがありながら、あっさりシュートを打たれた。右足内転筋を押して奮闘したDF中村は「(DF陣は)自分の思うタイミングで対応できていない」。篠田監督は「下向く必要はないが、単純なミス、ロングボールへの対応など、この2週間で修正したい」。7試合連続失点となった守備陣の宿題は、最終第3クールへ持ち越しとなった。【村田義治】