C・ロナウド(23)がJ1でプレーする日が来るかもしれない?!

 Jリーグが海外のスター選手獲得を目指すJクラブを推奨し、バックアップする計画が29日、明らかになった。年俸や移籍金の一部を負担するスポンサーを、窓口となって紹介する。スター選手のJクラブ移籍は、2010年に年間総入場者数1100万人を目指すJリーグにとっても大きな起爆剤になる。来月中には、J幹部と広告代理店担当者が話し合って、具体案をまとめた後、J各クラブにスーパースター獲得を呼び掛ける。

 年間総入場者数1100万人突破へ、Jリーグが具体的に動きだす。100年構想の地域密着と並行して、「客の呼べる」スター選手の招聘(しょうへい)を各クラブに呼びかける。Jリーグの佐々木一樹常務理事(56)を中心にしたチームで、プランをスタートさせる。

 佐々木常務

 J創立時(93年)は海外のスター選手がいたけれど、今は欧州でビッグマネーが動くから、Jクラブが有名選手を取るのは難しくなってきた。でも方法はある。例えばスポンサーを集めて移籍金や年俸の半分を持ってもらうと、クラブは10億円の選手が5億で取れる計算になる。Jリーグがスポンサーとクラブの橋渡しをする。

 来月中には佐々木常務を中心に広告代理店担当者と協議し、各クラブに呼び掛ける予定。具体的なスター選手名が挙がってくれば、Jリーグがスポンサーを募って、クラブに紹介することになる。

 佐々木常務理事

 10社集めればクリスティアーノ・ロナウドも取れるんじゃないか。新しい観客層の開拓にもなるし、成功すれば他のクラブからも「我々も」という話に発展するだろう。やるなら夢があった方がいい。

 実際、C・ロナウドは年齢も若く、実現するのは難しい。しかし、ロナウジーニョ、オーウェン、リバウド、ネドベドら知名度も実力もあり、実現可能な選手はたくさんいる。大手広告代理店関係者は「日本人が海外に進出する時にスポンサーをくっつけることがあったが、その逆はなかったはず。選手の知名度次第では、スポンサーは集まると思う」と話した。

 リーグ側のアシストを受けたクラブがゴール(決断)すれば、再びJ創設時のようにスター選手が集まる。かつてのジーコの鹿島、ドゥンガの磐田のように、スター選手が身近にいると、日本人選手は成長する。Jの成功、日本サッカーの発展のため、Jリーグは挑戦し続ける。【盧載鎭】