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札幌“最有力”オシム親子招聘へ全力

 コンサドーレ札幌が、来季新監督の早期決定へ、積極的に動きだす。8日、ホーム浦和戦1-2の敗戦後、三浦俊也監督(45)が今季限りでの辞任を表明した。クラブはかねて同監督の去就が明らかにならない限り、新人事に本格着手しない意向を示していたが、それもなくなり、矢萩竹美社長(58)は早期の交渉→決定に向けたい旨を示した。最有力候補のイビチャ・オシム氏(67)の招聘(しょうへい)へ向け、全力を注いでいくことになる。

 三浦監督の辞任を受け、矢萩社長が新監督決定へ向けての意欲を口にした。「情報の収集や先方へのアプローチなど(降格が早く決まり)先行できるメリットがある。慎重かつ敏速に、来季最もふさわしいと思う監督を選びたい」。わずか1年でのJ2降格から1年での復帰へ、まずは指揮官決定に全力を注ぐ。

 J2降格決定後、「2年間の実績」を考慮し、三浦監督に続投を要請した。しかし「リセットした方がいいかなと」と思い至った同監督から、矢萩社長は7日に辞任の旨を伝えられた。「決断は真摯(しんし)に受け止めたい」と、同社長は熟考した上の結論を受け入れ、09年は新監督の下での戦いを決断した。

 「1けたに狭めている」と同社長が言うリストアップ者の中で、イビチャ氏とその息子アマル氏が最有力にいる状況に変わりはない。10月中旬、矢萩社長はオシム親子の代理人と対面している。その後も電話で直接情報が入ってきているように、“接触”はしている。オシム親子の招聘(しょうへい)について、同社長はこの日、「お答えすることができません」と明言を避けたが、最も近い位置にいるのは確かだ。

 J2で戦う来季は選手強化費も2億円規模で減額。4億から4億6000万円の中でのチームづくりを見込んでいる。今年以上の「若手中心」を掲げ、育成しながら1年でのJ1復帰という、難題に取り組む。それだけに新指揮官には強い指導力が必要。矢萩社長は「若手の強化を十分に果たしてくれる人が最低条件。気持ちが前に出るように目配りができる人」と条件を挙げた。経験も豊富なオシム氏は、うってつけの存在と考えている。

 あとは年俸に加え、医療費を含めたバックアップ体制、総額1億円近くに上りそうな金銭面の問題など、諸条件で折り合えるかが交渉への鍵になる。「経営面を含めたクラブ事情を理解してくれる人」。矢萩社長がもう1つ掲げる条件に合致できるか。来季へ向けた本格交渉がいよいよ始まる。

 [2008年11月9日11時1分 紙面から]


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