手負いの守護神が気力で鬼門突破を図る。J1清水GK山本海人(23)が20日の練習後、7月に痛めた左ひざの手術を今季終了後にも行うことを明かした。23日には浦和戦(埼玉)を控えるが「今までは隠しながらやっていた。今は痛いとか言ってられない。試合に出られない悔しさに比べたらこれぐらい平気ですよ」と言ってのけた。リーグ残り3戦は、痛み止めで紛らせて出場するつもりだ。

 チームは02年9月以降の公式戦で、埼玉スタジアムでの浦和戦は1分け5敗。同スタジアム以外を含むアウェー浦和戦となると、99年8月の勝利を最後に10戦未勝利(2分け8敗)と相性は悪い。だが山本海にとっては初めてのアウェー浦和戦で、こんな負の歴史とは無関係。「ワクワクしている。昨季のACLチャンピオンチームとどれだけやれるか楽しみ」と、おじける様子はみじんもない。【為田聡史】