幻では終わらせない。J1清水DF児玉新(26)が、今季最終節の京都戦(6日、西京極)でプロ初得点を目指す。11月29日の千葉戦では前半38分、MF兵働の右CKに頭で合わせ初得点かと思われたが、相手DFに当たり、記録はオウンゴール。「幻の初得点」となってしまった。1日の練習後「(千葉戦のときは)みんな喜んでくれたのに…。ちょっと恥ずかしい感じでした」と笑いを誘った。

 公式戦151試合に出場し、いまだ無得点だが、初得点への手応えはつかみつつある。「(11月23日の)浦和戦は枠にも飛ばなかった。だんだん近づいてきてる」。今季最終節は、古巣との対戦となる。「しっかりプレーしてがんばってるのを見てもらいたい」と久々の西京極でのプレーに気合を入れた。今度こそ、スコアボードに「オウンゴール」ではなく、「得点・児玉新」の文字を表示させてみせる。【為田聡史】