韓国代表DF李正秀(28)の京都入りが18日、濃厚になった。Jリーグ関係者が「李正秀は京都と交渉している。近いうちにまとまると思う」と明かした。京都の加藤監督もこの日「名前は言えないが、韓国人選手の獲得に関しては近いうちに発表できると思う」と話した。来季から導入されるアジア枠を利用して獲得する方針だ。

 Kリーグ水原に所属する李は身長185センチの大型DFで、韓国代表として国際Aマッチ5試合に出場。10年W杯南アフリカ大会のアジア最終予選でも常時ベンチ入りしており、1対1の強さとヘディングの高さが武器だ。今年8月に初めて行われた日韓オールスター戦にも、Kリーグ代表として先発フル出場。Jリーグ代表のFWヨンセン、鄭大世らを完全に封じ込め、複数のJクラブから注目された。京都関係者が10月に韓国を視察し、複数の選手をリストアップ。李に一本化して交渉を進めている。

 京都の外国人枠は、FWパウリーニョ(26)とDFシジクレイ(36)の残留が決定している。加藤監督は本職がセンターバックのシジクレイを来季もボランチで起用し、李正秀には日本代表候補DF水本とのコンビで守備陣の柱として期待する。現役の韓国代表DFが、14位からの飛躍を目指す京都のキーマンになるはずだ。

 ◆李正秀(イ・ジョンス)1980年1月8日、韓国生まれ。02年にKリーグ安養入団し、元日本代表MF前園(引退)とチームメートに。FCソウル、仁川を経て05年に水原へ移籍し、今季のリーグ優勝に貢献した。韓国代表としての国際Aマッチデビューは3月26日に行われたW杯南アフリカ大会アジア3次予選の北朝鮮戦(0-0)。185センチ、78キロ。

 ◆京都の補強

 北京五輪代表の山形FW豊田と磐田DF森下の入団が決定的。5人の新人の入団も決まっている。今季限りで元日本代表のDF森岡は引退したが、大学屈指のセンターバックといわれる流通経大DF染谷は先発の一角に浮上しそうだ。今季はFW柳沢、MF佐藤が加入し、DF水本もシーズン途中から入団。選手層は確実に厚くなっている。