ベストイレブン&新人王をダブル受賞した名古屋MF小川佳純(24)が、来季から背番号「10」を背負うことが22日、分かった。名古屋の10番といえばストイコビッチ監督の代名詞だ。98年浦和MF小野(現ボーフム)99年V川崎DF中沢(現横浜)に次ぐ史上3人目のダブル受賞を足掛かりに背番号も29から10へ。名実ともにピクシーの後継者として、ACL&リーグ初制覇を目指すチームを引っ張る。

 05年途中から10番をつけてきたMF藤田が、今季限りで退団。入団時に目標として掲げた存在から重い番号を引き継ぐ。その藤田も「僕じゃなく、監督の後継者でしょ」と笑い「小川に譲れるのはうれしいこと」と期待している。

 プロ2年目の今季はMFながらリーグ33試合で11得点10アシストと大ブレーク。「ピクシーの申し子」ともいえる結果を残した。壇上では緊張からか終始硬い表情だったが、明大の後輩長友(東京)と市船橋の同期生の原(清水)を抑えての新人王に「近い3人で争って楽しめました。残りの天皇杯と来シーズン、この賞に恥じないプレーをしていきたいと思います」と話した。ベストイレブン3度に加えMVPにも輝いたピクシーに1歩でも、近づくため、初の晴れ舞台を新たな出発点にする。