札幌の新外国人、ブラジル人FWキリノ(24)とコロンビア人MFダニルソン(22)の“こわもてコンビ”も14日、来道した。

 韓国のイケメン趙の到着から約4時間後、対照的な2人が新千歳空港に姿を現した。24歳のFWキリノは荷物台のレールの前でカートに乗り、やんちゃな素顔の片りんを見せた。MFダニルソンは、22歳には見えない落ち着いたグレーのスーツ姿で登場。ともに精悍(せいかん)な褐色の肌を持つ新エース候補とボランチが、雪国で「こわもてコンビ」を結成した。

 2人は共闘を誓った。ダニルソンは「キリノと一緒で、スピードとパワー、アグレッシブさを見せたい」と強い意欲を示した。日本に向けた経由地のニューヨークで初めて顔を合わせ、お互いのプレーなどを話すうちに意気投合した。新千歳空港での記念撮影では顔を見合わせ、自然にお互い同じポーズを取った。

 「こわもて」は、雰囲気だけではない。プレーでも相手の脅威になる。スピードと高い打点のヘディングが武器のキリノは「ゴールはたくさん取りたいが、何点取るというのではなく、勝利に貢献したい。点を取って勝てればいい」とキッパリ。強烈なミドルシュートを持つダニルソンは「ボランチ以外にサイドもできる」と攻撃面での幅をアピールした。