札幌攻撃陣の開幕スタメン布陣がほぼ固まった。コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(50)は25日、熊本市内で行われた練習で左サイドハーフ岡本、ボランチの上里の攻撃陣2人を固定して戦術を確認。MFクライトン、ダニルソン、FWキリノら外国人選手に岡本、上里ら日本人選手を加えた攻撃陣6人が、開幕メンバーとなることが確実となった。

 石崎構想の攻撃ベースがはっきりと見えてきた。この日の練習で石崎監督は、MF岡本からのアーリークロスを起点にした得点パターンを繰り返した。指揮官は「ヤス(岡本)?

 まだまだ」と苦言を呈すも、何度も呼び出してポジションチェックするなど期待の高さを見せた。主将に抜てきされた上里もボランチで固定。ここまで6試合すべて同じポジションで使われてきた2選手に開幕当確ランプがともった。

 右サイドハーフは石井が濃厚。19日の浦項戦、22日の東京戦でも先発出場し、右サイドバック藤田との連係で攻守に安定感を見せた。腰の張りで別メニュー調整中のMF砂川を1歩リード。岡本、上里、石井の若い日本人トリオと南米トリオの融合が札幌の攻撃のカギとなる。

 6人の中に昨季の開幕メンバーはゼロ。石崎カラーを鮮烈に打ち出した攻撃陣で開幕仙台戦(3月8日、札幌ドーム)勝利を目指す。初の開幕切符を視野に入れる岡本は「まだ課題だらけ。昨年も直前で外れた。これからです」と気を引き締める。この日から午前のみの1部練習に変更。調整も開幕モードに切り替わり、札幌の開幕スタイルも徐々に形になっていく。【永野高輔】