救世主となるか-。鳥栖は26日、新外国人選手として、ブラジル人FWトジン(本名ウェリットン・デ・モライス・コインブラ、24=コリンチャンス・アラゴアナ)の期限付き移籍での加入を発表した。28日に来日予定。契約期間は10年1月1日まで。背番号は11。

 プレシーズンの練習試合で得点力不足に苦しんできた鳥栖が開幕直前、待望の新外国人FWを獲得した。この日、JFLニューウェーブ北九州との練習試合でも0-2完封負け。軸となるFW広瀬と、大宮に移籍したFW藤田に代わって谷口がコンビを組んだ主力組も無得点の内容に、松本GMは「FWに出しても(ボールが)収まらん」と頭を抱えるしかなかった。

 期待がかかるトジンは179センチ、79キロ。3クラブに所属した08年は通算35試合で24得点を記録している。「空中戦に強く、得点が期待できる選手。ポストプレーも1人で抜いてシュートも打つこともできる」と松本GM。既婚者だが、単身来日して選手寮に入るというトジンに、岸野監督も「(DVDだけでは)よく分からんが、欲を持ってチームのためにやってもらいたい」と、期待を込めた。