遠藤が緊急SOSだ。G大阪は29日の東京戦(万博)に向け27日、大阪・万博練習場で回復メニューを行った。26日神戸戦は日本代表MF遠藤保仁(29)がマンツーマンの徹底マークを受けて1-3の完敗を喫したことを受け「あそこまで極端な戦術をとられると自由は奪われる。起点は多い方がいい。もっと周りにサポートしてほしい」と訴えた。

 首位浦和と勝ち点差6の6位。リーグの覇権奪回へ、早くも前半戦の正念場を迎える中、神戸が成功させた「遠藤封じ」の戦術に、他のチームも追随する可能性も出てきた。西野監督は「ヤット(遠藤)がああいう状況になったら、中盤の選手はもっとやらなきゃだめ。橋本なんかにも起点となってほしい」という。

 遠藤の“悲鳴”に対し、MF橋本は「ヤットはこれからもマークされると思う。その時は、その空いたスペースをつけばいい」。遠藤も「ポジションチェンジをどんどんしていけば、相手のマークを混乱させられると思う」という。

 緊急課題となった遠藤以外の司令塔の確立-。難題だが、それをクリアできれば、G大阪はもっと強くなる。【奈島宏樹】