<J1:川崎F3-2浦和>◇第11節◇10日◇埼玉

 川崎FのFW鄭大世(25)が浦和戦で、J1通算1万3500ゴール目となる決勝弾を決めた。2-2で迎えた後半31分、FWレナチーニョのパスを、右足で押し込んだ。リーグ4戦ぶりの得点で、浦和にアウェー3連勝。「3点目は久々にうちの良さが出た」と胸を張った。

 試合前に2トップを組むFWジュニーニョから「大世に決めてほしい。ゴール前にいればパスを合わせるから」と声をかけられ、「自分の位置取りは中途半端だった」と反省。ゴール前に居続けたことで、後半12分にジュニーニョの同点弾もアシストした。

 埼玉スタジアムの空気に発奮する。07年は浦和のホーム不敗記録を25で止め、昨年も不敗記録を止めて首位から引きずり下ろした。チームも今季リーグ戦で敵地初勝利。鄭のゴールが川崎F再浮上ののろしになった。【村上幸将】