<ナビスコ杯:東京3-1清水>◇13日◇予選リーグB組◇駒沢

 東京の新人MF田辺草民(19)が決勝点に絡む活躍で、予選B組1位での準々決勝進出に貢献した。後半16分、田辺が持ち味のドリブル突破で右サイドを突破し、MF石川につないで2点目が生まれた。故障離脱するMF羽生の代役として3戦連続先発出場。田辺は「ナオ(石川)さんがすごくうまいので、やりやすい。気負わずにいけた」と照れ笑いを浮かべた。

 田辺にとって会場の駒沢陸上競技場は1月の高校選手権で活躍した思い出の地。約半年前、国学院久我山のエースだった田辺を同会場で視察した城福監督も「慣れる速度が非常に速い。自分の幹を太くしていく速さに驚いている」と評価。引き分け以下だと予選敗退の可能性もあった東京だが、田辺ら20歳以下の5選手がピッチで躍動し、清水から3点を奪って逃げ切った。