J1磐田のDF茶野隆行(32)が、チームの力に慣れなかった昨季の悔しさを晴らす。約1カ月ぶりのリーグ再開後初戦となる鹿島戦(20日、カシマ)に向け、17日の練習では11対11のミニゲームで、持ち前の迫力ある守備を披露。「鹿島をたたけば大きい。チームは波に乗れるし、自信もつく」と、気合を込めた。

 残留争いが佳境に入った昨季終盤、リーグアウェー最終戦となった鹿島戦(11月29日)に、累積による出場停止で出られなかった。練習では控え組に回り、練習相手を買って出た。当日は自宅のテレビで見守ったが、終了間際の失点で敗れ「体は元気なのに、チームの力になれない悔しさがあった」と振り返り、歯ぎしりした。

 チームは02年以来鹿島戦で勝利がない。7年ぶり勝利に向け「鹿島に勝った記憶がない。次は絶対に勝つ」と言い切った。【栗田成芳】