<J1:名古屋2-1G大阪>◇第16節◇5日◇豊田ス

 ロスタイムにピッチに入ったFW巻佑樹(25)が名古屋のリーグ連敗を4で止めた。終了間際、G大阪GK松代のパスミスを持ち味のプレスからカット。狙いすましてまた抜き決勝弾を決めた。「またしか見てなかった。外したらと思うとゾッとしますね」。値千金の今季リーグ初ゴールだ。

 プロ入り3年目の今季は、長身のポスト役としてACLでゴールを決めるなど成長の跡を示したが、チームは同タイプの長身FWケネディを獲得。「今日はとにかく勝ちたかったという思いが一番」と言うが、ケネディ効果かもしれない。

 ケガや出場停止でセンターバック(CB)不在の中、CB経験のある巻を緊急コンバートする案もあったが、ストイコビッチ監督は「前線が一番いい」と3枚目の交代要員として送り出した。指揮官の采配が当たっての劇的勝利で、連敗を4で止めた。【八反誠】