J2仙台が8日、今季初めて聖地のピッチに立つ。芝を張り替えていたユアテックスタジアム仙台が使用可能になり、草津を迎え撃つ。総工費1億9400万円の張り替え工事は、今年1月に着工。以前は4種混合だった芝生を、カシマスタジアムと同じケンタッキーブルーグラス1種に変更。07年の猛暑で芝が荒れたことを踏まえ、高温に強い品種で統一した。砂利を入れ替えたため水はけも良く、夏場に苦しむチームを後押ししそうだ。

 芝の長さは宮スタより1ミリ長い24ミリだが、パサーのMF斉藤は「球が引っ掛かりやすい感覚はあったけど違和感はなかった」。ドリブラーのMF関口は「やりやすかった長居と似たピッチ」と好感触を口にした。手倉森監督は「ベガルタの語源の七夕に、ユアスタで初練習できて運命的。ユアスタに戻っただけで選手が元気になった。あらためて、このスタジアムはJ1にふさわしいと思った」と笑みをこぼした。【木下淳】