<ナビスコ杯:横浜3-1G大阪>◇15日◇準々決勝第1戦◇万博

 横浜が悪夢を振り払い、アウェーで貴重な1勝を手にした。前半に1点をリードするものの、後半4分に同点に追い付かれた。リーグ前節11日の山形戦、さらに6月28日のG大阪戦と、先制しながら逆転負けを喫する試合が相次いでいた。それだけに悪夢がよみがえる展開になったが、後半23分にFW坂田大輔(26)のゴールで勝ち越し。さらに40分にはMF松田直樹(32)がダメ押しの追加点を奪い、勝利を収めた。

 悪い流れになるとバタバタしがちなチームだが、この日は選手の意識が徹底されていた。木村監督は「ボールを支配されるのは分かっていたし、しっかり守ってカウンターと言っていた」。この日は本来DFの金をスタメンでFW起用しており、ゲームキャプテンのDF栗原は「長身(193センチ)のクナン(金)が前にいたし、しっかり守ってから彼へ向かってカウンターという形がつくりやすかった」と言う。アウェーゴール方式のため、敵地での3得点は限りなく大きい。この1勝を、13位と低迷するリーグ戦の巻き返しの契機にもしたいところだ。