J1磐田の柳下正明監督(49)が、今季初めて新システムをテストした。19日の川崎F戦に向けた18日の前日練習では、紅白戦でMF西をトップ下に置いたダイヤモンド布陣を試した。同監督は突然のテストを「チームに少しずつ変化をつけていかないといけない。やるかもしれないということを、選手たちににおわせた」と説明。川崎F戦での起用について「分からないけど途中からなら…」と、含みを持たせた。

 今季開幕から4バックとダブルボランチを旗印に戦ってきた。しかし、西のほかMF成岡や船谷ら、トップ下タイプが多いチーム状況では、ダイヤモンドにすることで個人の力を発揮しやすいと判断。攻撃では2トップとの連係をアップさせ、守備ではMF那須が両サイドの山本康と岡田と3ボランチを形成し、相手の攻撃をシャットアウトできる。那須は「攻撃的にやれる。3ボランチで中盤を制することができればいい」と歓迎した。【栗田成芳】