絶好調のJ1清水FW岡崎慎司(23)が、V弾を置き土産にする!

 28日、日本サッカー協会が発表した日本代表のオランダ遠征(30日~9月10日)メンバーに、岡崎が順当に選出された。日本代表合流前のラストマッチは、2点差以上で勝てば2位に浮上できる、アウェー川崎Fとの大一番。プロ初ゴールを挙げた地(等々力)で、今季12得点をマークしているエースが、同一カード2戦連発弾でチームを勝利に導く。

 チームのために残していくものは「勝ち点3」しかない。非公開練習を終えた岡崎は「当然、勝つことしか考えていない。今まで、やってきたことをやればいい」と、堂々と勝利宣言をした。さらに「得点?

 もちろん狙っていく」と、3位から2位浮上がかかる上位同士の直接対決に、照準を合わせた。

 好調が自信を支える。W杯アジア最終予選後は10戦8発の量産ぶり。今季12得点は、得点ランク首位タイだ。その岡崎が「点取り屋」としてスタートを切ったのが敵地・等々力だった。「3年目だったから焦りはあった。あのゴールでプレッシャーから開放されて一皮むけた」。忘れもしない07年4月15日の川崎F戦(1●2)。今や岡崎の代名詞ともなっているダイビングヘッドで、念願のプロ初ゴールを決めた。

 アウスタでの前回対戦(4月12日、1○0)では、ヘディング弾でチームを勝利に導いた。「(川崎F戦の)イメージはいい。点を決めるための動きを繰り返すだけ」と岡崎。ゴールと勝利を置き土産としてチームに贈り、思い残すことなく岡崎がオランダ遠征に出発する。【為田聡史】