<J2:仙台2-0栃木>◇第40節◇20日◇ユアスタ
助っ人の活躍で仙台が2位をキープした。首位陥落後の初戦で栃木に2-0で快勝。周囲との連係がかみ合い本領を発揮し始めたFWマルセロ・ソアレス(27)が、前半と後半に1点ずつマーク。今季3度目の複数得点で勝利に貢献した。首位C大阪が湘南に勝ったため首位返り咲きはならなかったが、勝ち点2差を守った。
助っ人のエンジンが再点火した。前半10分、MF梁の左CKにニアサイドで反応。ドンピシャのタイミングで、頭でコースを変え流し込んだ。今季11点目は来日初のヘッド弾。圧巻は2点目だ。後半3分、交錯したDF2人がこぼした球を拾うと、冷静にGKをかわしてゲット。今季のユアスタ最多1万6038人を沸かせた。ソアレスは「DF2人がぶつかるのを待っていたんだ。ごちそうさま」と笑って振り返った。
9月6日の岡山戦で先発復帰してから3戦3発。この日は、ポストプレーや前線の守備でも貢献し、手倉森監督から「戦術理解度が高い」と評価された。復調の陰に家族の支えがある。バウキリア夫人(35)の父でブラジルのプロクラブ、マルトロンの元コーチ、マウロ・マドゥレイラさん(55)が7月14日に来日。ブラジル時代から指導を受けた義父と同居し日々、アドバイスを受けている。
一時は11戦9発と爆発しながら、不慣れな守備や周囲との連係不足で失速。そんなソアレスに対し、マウロさんは「重要なのは日本のサッカーに適応することだ」と繰り返した。ソアレスも義父の教えを胸に、戦術理解に励んだ。バウキリア夫人は「家ではシャイな人。一時は調子を落として元気がなかったけど、カムバックしたわ」と喜んだ。
一方で指揮官は手綱を緩めなかった。「今日は25本のシュートを放ちながら、2点しか奪えなかった。反省する」と締めた。次節23日は、昇格を争う甲府戦。決定力不足も感じさせた一戦で、本領を発揮したソアレス。大一番を前に、頼れる男が戻ってきた。【木下淳】



