<Fリーグ:北海道1-1神戸>◇21日◇札幌・真駒内セキスイハイムアリーナ

 エスポラーダ北海道が初の札幌開催で白星を逃した。デウソン神戸のGKの好セーブに阻まれたが後半9分、嵯峨祐太(29)が左足でゴール左隅にたたき込み均衡を破った。攻め続ける展開に1142人のサポーターが勝利を確信しかけた残り9秒、一瞬のすきをつかれ同点にされて引き分けに。小野寺隆彦監督(34)は「タイムアウトをとるという手もあった。流れを崩したくないという私の甘さがあった」と悔やむドローとなった。

 先制点を挙げた嵯峨は、勤務する恵庭恵み野小の教諭らが見守る中での活躍だった。「(札幌での試合は)今後のフットサルの盛り上がりを考えても勝ちきりたかった。そこが力のなさ。まだまだシビアにいかないと」と反省の弁。GK伊藤淳(36)は「悔しいですね。残り60秒を切ると技術以外のところが大きい」と、精神面を課題に挙げた。

 運営面では、手応えがあった。チームの高嶋清善事業責任者(30)は「予想以上にたくさんの方々に入っていただいた」と話す。次節は中4日の26日、新規参入のライバル、府中アスレティックをメーンスタジアムでもある札幌・道立総合体育センターに迎える。小野寺監督は「次戦までに気持ちを切り替える」と、札幌での初白星へ向け、次戦に目を向けた。【上野耕太郎】