Jリーグの鬼武健二チェアマン(70)は4日、前日3日のナビスコ杯表彰式での川崎Fの態度に対し、制裁を加える可能性があることをあらためて示唆した。前日に「賞金(2位5000万円)を返してほしいぐらい」と話したが、この日も怒りは収まらず、「実行委員会(10日)に出してみようと思う」と、同委員会で制裁の有無と内容を決める考えを示した。

 この日午後、東京・文京区のJリーグを訪れた川崎Fの武田信平社長(59)から謝罪を受けた。ともにビデオを見て、選手の態度の悪さを再確認。「観客に背を向け、寄りかかる選手もいた。ガムをかんでいるヤツもおった。握手も素通り。誰もが不快な思いをした」。武田社長には選手教育の徹底を指示。「どう改善し、いいクラブにするのか。原点に戻って考えてほしい」と話した。

 この日の川崎Fとの話し合いでは制裁には言及しなかったが「クラブには誠意ある対応をしてほしい」と話し、賞金返上についても「今日は申し出はなかったが、近くあるかもしれない」と、暗に自主的な「けじめ」まで求めた。

 もちろん、問題は川崎Fだけにとどまらない。準優勝チームの表彰式での態度は過去にも問題になっており、同チェアマンは「Jリーグとしても責任を感じる。社会的な影響もあるし、今後も指導していかなければならない」と話した。2カ月後には、日本協会が主催する天皇杯の決勝もある。「協会とも話をしていきたい」と、サッカー界をあげて改善に取り組む姿勢を示していた。