コンサドーレ札幌の来季チームづくりが暗礁に乗り上げた。クラブではユニホームスポンサー「ニトリ」撤退の影響で、強化部門が進めていたDF石川直樹(24)の去就を含む補強交渉を9日までに中断。チーム方針、戦力費も見えない状況で、監督去就など来季構想にかかわるすべてが一時休止する事態に陥った。

 動きたくても動けない。ニトリ撤退で、札幌の来季構想が完全に白紙となった。三上大勝強化部長(38)は「早く会社側からミニマムの数字を出してもらいたい。それからでないと、どういったチームを目指すのかも分からないし、動くこともできない」と危機感を募らせた。

 さらに最悪のケースとして同部長は「出てきた金額次第では補強ゼロということにもなりかねない」と交渉停滞によるリスクも訴えた。石崎監督へのオファーに関しても「(要請が)12月になるような悠長なことは言っていられない」と懸案事項のスピーディーな解決を望んでいた。