浦和が、フォルカー・フィンケ監督(61)の就任2年目となる来季、11年アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏となる「リーグ3位以上」のノルマを設定することが12日、分かった。この日、さいたま市内で行われた定例取締役会で、橋本社長がフィンケ監督と1年間の契約延長交渉に入ることを明言。満場一致で承認された。ただし、クラブ側は来季、ACL出場圏内に入らなければ監督交代も視野に、強い姿勢で結果を求める方針だ。

 取締役会にはクラブの筆頭株主である三菱自動車や埼玉県、さいたま市などの常勤、非常勤役員が出席。橋本社長は「監督については社長の判断に任せる、と了承していただいた」という。現在、契約更新に向けて条件面など細部を煮詰めているが、同社長は「来季も土台づくりで終わるわけにはいかない。目標は優勝だが、最低限の結果を求める」との考えで、ACL出場権獲得をノルマに具体的な勝ち点数の設定や強化方針について、協議していくようだ。

 パスサッカーに移行した今季は苦戦続きだったフィンケ浦和は、2年目は新スタイルの熟成とともに、ノルマ設定の「背水の陣」で臨むことになりそうだ。