コンサドーレ札幌MF古田寛幸(18)が、恩師に勝利を贈る。U―19アジア選手権予選ラウンドに出場していた古田が19日、札幌・宮の沢でのチーム練習に復帰した。インドネシアから帰国翌日の合流も「大丈夫です」と精力的に動き、22日アウェー岐阜戦出場をアピールした。

 同代表では2戦目のインドネシア戦は前半45分、本大会出場を決めたシンガポール戦にはフル出場。全勝での本大会出場権獲得の原動力となった。ただ体調不良などにより、5試合中2戦の出場に終わったことに「一員になれたのはうれしいが、試合に出られない状況が続いたので。この悔しさを札幌で晴らしたい」と意を強くした。

 もう1つ発奮材料がある。18日、石崎信弘監督(51)が来季も指揮を執ることが決まった。「まずはトップの環境に慣れることを目的としていた」今年だったが、その才能を見抜き、チャンスを与えてくれた指揮官と引き続きサッカーができる。「簡単に答えるんじゃなく、ヒントをくれて考えさせてくれるのが本当に楽しい。出会って良かった監督。うれしいですね」と朗報に顔をほころばせた。

 今季は昇格を逃したが、来季も同じ指導者の下、目標に挑める。「まだ反省するところばかり。改善していかないと」。さらなる高みを目指すためにも、残り3試合を無駄にはしない。