経営難でJリーグから最大6億円の融資を受ける来季J2の大分が11日、大分市内で再建方針の概要を発表した。Jリーグの鬼武健二チェアマン(70)は「経営的に安定した時には、素晴らしいクラブに生まれ変わると信じている」と、大分の再建に期待した。公式試合安定開催基金10億円のうち6億円を貸し付けるのは「Jリーグにとっても、大変な決断」としながらも「クラブを自治体、地元企業、地域住民が支えている。だからこそ、貸し付けることを決めた」と話した。

 今年2月の理事会で、基金を完済しない限りJ1昇格の資格がないことを決めている。すでにJ規約も改正されており、鬼武チェアマンは「3年間かかるのなら、その間の昇格はない」と断言。資格がないチームが3位以内に入った場合、昇格チームをどうするかは理事会で決めるという。