札幌の今季戦力が4日、固まった。J1広島を戦力外となった元北朝鮮代表のMF李漢宰(リ・ハンジェ、27)を完全移籍で獲得したことがこの日、クラブから発表された。ボランチのほか、サイドバックなどもできる新戦力は「モットーである熱い気持ちを持って頑張りたい」と意欲。三上強化部長は「2年前から追いかけていた。飛び出せるし体も張れる、能力の高い選手」と期待した。

 この日はFWキリノ(25)とDF趙晟桓(27)が契約を更新して残留することのほか、MFダニルソン(23)のJ1名古屋への期限付き移籍、MFハファエル(25)の契約満了による退団も発表された。矢萩社長は「これ(李)で補強は完了です」と明言。新加入選手はDF藤山、FW中山、内村、近藤に李を加えた5人で、選手計25人でシーズンを迎える。

 強化費は昨季から約2億円減の4億5000万円程度になるが、同社長は「弱点を補えたし、バランスは昨年以上」と納得の表情をみせた。2年目の指揮を執る石崎監督のもと、20日からのグアムキャンプで昇格へ向け本格始動する。