岡ちゃん年賀状に感動した!

 神戸FW大久保嘉人(27)が6日、神戸市内で始動。色紙に「W杯ベスト4」と書き、新年の誓いを立てた。日本代表の岡田武史監督(53)から神戸市内の自宅に年賀状が届き「一緒に成し遂げよう」とメッセージが書かれてあったという。「まじで感動した。どんなポジションでもやる」と宣言。昨年は国際Aマッチ無得点に終わった悔しさを晴らす決意だ。

 大久保が岡田監督の期待に応えようと夢のW杯出場へ、始動した。神戸市内の練習場で約1時間、走り込みを行った。年末年始は地元の福岡県で過ごし、神戸市内の自宅へ戻った5日、岡田監督から年賀状が届いていたことに気づいた。『流されずに今やれることをやろう。一緒に成し遂げよう』というメッセージが書かれていたという。

 「まじで感動した。W杯で4強を目指すという気持ちにあらためてなれた。こんな年賀状をもらったら、体を動かさずにはおれんよ。今日から走りまくって、万全の体調にする」と興奮気味に語った。

 昨年は国際Aマッチ7試合無得点と代表では精彩を欠いた。「もう代表に呼ばんといてください」と岡田監督に自虐的に訴えかけたこともあった。1月にブンデスリーガのボルフスブルクへ移籍し、6月に神戸へ復帰。ほとんどオフがなく、シーズン終盤に疲れはピークに達していた。

 岡田監督から昨年10月に「できるだけ休みをとって、疲れをとるように」と言われた。オフに入ってからハワイ旅行へ行くなど、家族のだんらんを楽しみ、心身ともにリフレッシュ。そして、年明けに届いた熱い思いのこもったメッセージに胸を打たれた。「昨年はずっと『はよシーズン終わらんかな』と思ってた。代表でもぜんぜん活躍できなかった。そんな自分に期待してくれるなんて。うれしい限り」と満面の笑みを浮かべた。

 今年の目標を「W杯4強」と色紙に書いた。1次リーグはオランダ、カメルーン、デンマークと同組。厳しい組み合わせだが「オレらにはオレらのサッカーがある。連動性や判断のスピードではどこにも負けない。岡田監督のもと、目標を成し遂げたい」と熱く語った。大久保が完全復活を目指し、南アフリカまで全力で駆け抜ける。【奈島宏樹】