コンサドーレ札幌が、ミランに倣う。今季ユニホームのソックスの色が、赤から黒に変わることが8日、明らかになった。96年のクラブ創設からホームのユニホームでは一貫して赤を使ってきたが、初めて変更する。東芝時代に現在の赤黒を取り入れた石崎信弘監督(51)が、理想とするチームの1つ、ACミランと同じ配色にすることを提案し、採用に至った。セリエAで17度優勝の名門カラーを取り入れ、J1昇格への起爆剤とする。

 10年札幌は、ACミランバージョンでJ1昇格を狙うんじゃ。96年の創設からから14年間、ホームユニホームのソックスを務めてきた赤を、今季から黒に変えることが決まった。「黒の方が強そうに見えるじゃろ」という石崎監督の意向を受け、決定に至った。今年は黒く引き締まった足元で、リーグ戦36試合を戦う。

 クラブ史上、ホームゲームのソックスは一貫して赤だった。上部ラインの配色が変わることはあったが、ベースは一切変えていない。赤黒×黒×赤の組み合わせから、赤黒×黒×黒という、セリエAの強豪ACミランと同パターンの1つへの変更は、石崎監督の強い意向によるものだ。

 指揮官の思いが詰まったモデルチェンジになる。札幌の前身東芝で、ディフェンダーとしてプレーしていた90年、当時好きだった「ACミランのようにしたい」と提案。ユニホームを赤一色から赤黒に変えた。昨年、札幌監督に就任した際も赤黒への強いこだわりを口にしている。2年目の今季、ソックスをミランと同じ黒とすることで、形からではあるが、より理想のチームに近づけにいく。

 若手が多く、弱かったメンタル面の変革にと、元日本代表FW中山を獲得。前線でためをつくれるFWに近藤と内村、不足がちだったサイドバックに藤山、主力が流出したボランチに李と、今オフは効果的な補強を重ねた。戦力だけでなく、2年目を迎える石崎札幌は衣替えにも余念がなかった。しっかり足固めをして、J1復帰を果たしにいく。