ミスターマリノスの理想の一端が見え始めた。横浜の新体制発表が17日に横浜市内で行われ、古巣復帰した木村和司監督(51)が「1試合2得点以上で勝つ」と目標を掲げた。昨季は34試合で43得点で25得点以上の上積みが必要。「しょうもなぁ」と昨季の得点力不足を嘆く同監督は「キックの精度が低すぎる。わしが教えちゃる」と直接指導に乗り出す方針だ。

 さらに「『考えながら走れ』と偉い人が言っているみたいだが、今のサッカーは考える暇なんてない」と元日本代表監督オシム氏の言葉を引き合いに独自の視点で現状を分析。「トレーニングが甘い。表現するのはあくまで体」と断言し、技術と体力を染み込ませた体が瞬時の判断を生むサッカーを目指す。チームは18日から始動する。