今季J1の仙台に新加入するMF高橋義希(24)が17日、泉区のクラブハウスを訪れ、ベガルタの一員として始動した。過去6シーズン在籍したJ2鳥栖から完全移籍。新天地でJ1に初挑戦する期待と不安を口にしながら、自主トレを開始した。当面の目標は、ボランチのレギュラー獲得。早速この日、約1時間半の筋トレで汗を流した。

 16日に引っ越してきた。「寒いっす」と笑った後「施設はすごいし、集中できそう」。激化するボランチの定位置争いについて「やってみないと分からない。持っている力を絞り出します」と抱負を語った。

 鳥栖時代は6年間で242試合に出場。仙台の鉄人MF梁(同254試合)級のタフネスさが売りだ。20歳だった06年から3季キャプテンを務め「ミスターサガン」と呼ばれただけに「移籍は迷ったけど、誘ってくれた仙台、J1でプレーしたかった」と決断。手倉森監督とは昨年12月に都内で対面し「気さくで、相談しやすそうでしたね」と好印象を持ったという。

 10日には、佐賀県出身の一般人女性と挙式した。伴侶とともに仙台で挑戦する期待の新戦力は「運動量や前線への飛び出し、粘り強さを見せたい。ぜひ下の名前で『ヨシキ』と呼んでください」と存在をアピールした。【木下淳】