右脛骨(けいこつ)骨折の重傷を負ったJ1磐田のGK川口能活(34)が、今季開幕戦での復帰に大きく前進した。19日、大久保グラウンドでリハビリを行い、サイドステップやGKの動きとして重要な予備動作を負傷後初めて披露。充実感いっぱいで練習を終えた川口は「GKの基本動作が今日できるようになった。引き続きやれることを、焦らず上げていきたい」と、復帰に向けた大きな手応えを口にした。
予備動作とは通常、シュートを受ける前の準備動作のこと。GKの基本動作の1つだ。基本を大切にする川口にとって、大きなステップアップだった。「予備動作というのはおれの基本だから、できるようになったのは大きい。サッカーをやるイメージができない時期もあったが、これでだいぶプレーをイメージできるようになった」と、故障前の自分に近づいたことを実感していた。
3月の開幕戦復帰も現実味を帯びてきた。年末年始はオフ返上で筋トレに励んだ。スクワットでは酸欠になるまで追い込んだ。サッカー選手へ戻るために、厳しいリハビリはまだまだ続く。それでも「何度も気持ちが折れそうになった。日常生活に戻る作業から、サッカー選手へ戻る段階まできた。ボールを触ってGKの動きを覚えさせる」と意気込んだ。
20日には、年明け初めてエックス線検査を行い、骨の状態を確認。状態によってはさらに前進する可能性もある。川口は「もちろん開幕戦を目標にやっている。W杯だってあきらめない。でも、それをどこか頭に入れながら、まずはサッカーをできるようにすることが大事」。逆境をはねのけ、復活劇が始まった。【栗田成芳】



