札幌に課題と手ごたえ、柏に0-2敗戦
【グアム6日=永野高輔】コンサドーレ札幌はグアムで柏と練習試合を行い0―2で敗れた。前半と後半に流れの中から各1失点。攻撃陣も新加入選手と連係がかみ合わず、力の差を見せつけられる結果となった。それでも守備陣は柏の攻撃の核MFフランサ(33)を封じるなど、個人技で崩されるシーンは少なく、本番へ向けた貴重な腕試しの時間となった。まだ課題は多いが、今キャンプ残り3日間と、13日からの熊本2次キャンプで、チームの完成度を高めていく。
札幌が、開幕前に意義ある1敗を味わった。今季初となるJ2クラブ、柏との対戦は2失点を喫し、完敗した。試合後は当然、イレブンに笑顔はなかった。それでもクールダウンの間も選手間で話し合い、今後の課題解決に向けたヒントを必死で探り合った。
右サイドを崩された。前半29分、同サイドから流れた浮き球をゴール前でクリアしきれず先制点を許した。後半35分にはMF菅沼のクロスを中央からMF山崎に押し込まれた。「練習試合とはいえ敗れるのは悔しい。勝つ気でいたから」。GK高原はそう漏らした。気持ちは入っていたが、連係のわずかなもつれが失点につながった。
新戦力との連係にズレがあるのが現時点での大きな課題だ。前半に出場したFW近藤、後半の内村ともに、チーム戦術に入ってからの日が浅く、石崎監督が進めてきた前線からのプレスが十分に機能しなかった。「奪いに行くタイミングを迷ってしまった。周りに動かされている部分が多い。自分から動けなかった」と内村は振り返った。ボールを高い位置で奪うことができず、チャンスの数は極端に少なくなった。
だが悲観する内容ばかりではない。石崎監督は「判断さえ良ければ崩せるシーンもあった。守備も能力の高い攻撃陣相手でも、しっかり対策すれば何とかなると感じた」と話した。柏の攻撃の核となるフランサは、厳しいマークを受け思うように仕事ができず、再三地面を蹴り上げた。2失点はしたが、チームとして成熟すれば、個人技主体の攻撃ならば封じられるという可能性も見えた。
降格はしたものの昨季とほとんど戦力が変わらず、今季のJ2優勝候補に挙げられる柏との戦い。3月の開幕へ向け、修正ポイントをあぶり出すには貴重な90分となった。内村は「今は我慢の時期。コンディションを上げてリーグ戦で借りを返したい」と気を引き締めた。不安要素はグアム、熊本と続くキャンプで修正し、本番での雪辱につなげればいい。
[2010年2月7日10時27分 紙面から]
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