J1仙台の手倉森誠監督(42)が8日、今季はキャプテン制を敷かず、ゲーム主将の交代制とする試案を明かした。実行すれば07年以来2度目。昨季まで2年連続でMF梁が務めたが、今季は北朝鮮代表に招集されて多忙。延岡キャンプも不参加だが、指揮官は「この合宿で『梁がいなくても大丈夫だ』って雰囲気になっている」と説明した。

 07年もゲーム主将制だった。主に任されたMF千葉は「(梁)勇基の負担は減らして上げたい。ただ、状態が悪い時、誰が中心かハッキリしないかも」と、あえてデメリットも挙げたが、手倉森監督は「自立できてないことが分かるだけでいい。J1で手に入れたいのは結果だけじゃない」と成長に期待。若手も積極登用し自立させる考えだ。GK林やDF菅井も「全員が主将の意識でやれば問題ない」と異口同音に同調。幅広い世代がキャプテンマークを巻いてJ1に挑めば、成長曲線は加速するはずだ。【木下淳】