守備の要が帰ってきた。コンサドーレ札幌熊本キャンプ3日目の15日、DF趙晟桓(27)が全体練習に加わった。昨年9月に左かかとを疲労骨折。グアムキャンプでの復帰こそならなかったが、合流にこぎ着けた。故障者が多いセンターバックだが、昨季36試合出場の趙の復帰で不安もなくなった。3月7日の開幕鳥栖戦(ベアスタ)に照準を合わせ、ピッチを上げていく。

 長いブランクを経て、趙が完全復帰にこぎ着けた。15日、これまでチームと離れ黙々と練習してきたその姿が、仲間の輪の中にあった。対人練習では中山らと競り合い、接触プレーも怖がるそぶりなど一切見せず、闘志をむき出しにした。待望の合流に「一緒にやれて楽しかった。うれしいよ」と白い歯を見せた。

 昨年9月23日のお岡山戦を最後に戦列を離れ、その後、左かかとの疲労骨折が判明した。グアムキャンプでの復帰を目指すも、左足底筋膜炎を発症し、かなわなかった。予定より遅れはしたが、開幕3週間前とメドの立つ時期に復帰を果たした。「これからは実戦にもできる限り参加していきたい」と今後に向けた。

 チームにとっては何よりの朗報になる。昨季はセンターバックとして36試合に出場と、守りのかなめとして奮闘した。日本で2年目のシーズン、上積みも期待できる。箕輪、吉弘の2人が戦線離脱中で特に手薄なポジションだけに、石崎監督が狙う開幕ダッシュを実現させるためにも、復帰は大きなプラスとなる。

 もちろん5カ月近く試合から離れているだけに、不安が一掃された訳ではない。石栗フィジカルコーチは「直線の走りはそこそこだが、サッカーをやる上での動きとなるとまだ」と口にする。痛みについては趙自身、「もうない。大丈夫」と言う状況だが、体力面や試合勘の衰えは否めない。石崎監督も「まだ時間はかかる。徐々に慣れてくれればいい」と言う。ただ待っていた男の復帰でピースが1つ増えたことに「あと3週間あれば」と開幕起用を見据えた。

 刺激もあった。14日の日韓戦をテレビ観戦し、友人らの躍動する姿を見た。「日本で頑張れば、自分にも機会が来ると思う」と2年ぶりの代表復帰への意欲ものぞかせた。その目標達成のためにも、開幕からリーグ戦のピッチに立ち、札幌で結果を残し続けにいく。【砂田秀人】