コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(51)が8日、中山雅史(42)ら3人の新加入FWに合格点を与えた。7日の開幕鳥栖戦から一夜明け、指揮官は先発の近藤、内村の2トップと後半ロスタイムから出場した中山のプレーについて言及。「前の3人は計算できることが分かった。攻撃面は新戦力がうまく融合できている感じ」と高く評価した。

 即戦力FWが確実にチームにフィットしてきた。「近藤はうちの中心。終盤に疲れが出るまでは、前でボールを納められていた。内村もいいチャンスをつくっていた」と指揮官。短時間ながら、砂川からのクロスを頭で合わせるなどゴールに迫った中山についても「スナ(砂川)と同じ時間帯で使うと有効だ」と終盤の“ゴンスナ”同時起用プランも頭に描いていた。

 DFについても「(石川)直樹もシュン(岩沼)もよく頑張っていた。芳賀が(鳥栖MF)金のところを押さえてくれなければもっとやられていただろう」と及第点を与えた。チームのベースアップを感じ取っており、13日のホーム開幕福岡戦に向け「今回の勝ち点1を3に変えることは可能だ」と自信を見せた。

 課題は中盤でタメをつくれる選手がいないこと。「(上里)カズか(宮沢)裕樹がもっと時間をつくれれば」。10日から始まる本拠札幌での練習では、組み立ての部分にメスを入れ、プチ修正を図る構えだ。【永野高輔】