51歳ラストマッチは勝利で飾るんじゃ!
コンサドーレ札幌は13日、札幌ドームで、ホーム開幕福岡戦に臨む。石崎信弘監督(51)にとっては、J2リーグで300戦目の指揮という節目の一戦になる。チームにとって同ドームでの初戦は、前回J1昇格を果たした07年しか、勝ち星がない。14日に52歳の誕生日を迎える指揮官は、鬼門を乗り越え、勝ち点3という最高の前祝いをつかみにいく。
待望の今季初白星は本拠地でつかみ取る。ホーム開幕戦を翌日に控えた12日、石崎監督の表情にも緊張感が漂った。「ホーム開幕はコンサドーレの北海道の開幕。いいスタートが切れるよう頑張りたい」。7日の開幕戦は鳥栖と引き分けたが、勝負はここから。大事な道内初戦で波に乗り、昇格への流れを引き寄せる。
指揮官にとっては節目の一戦でもある。99年に大分監督に就任してから、積み上げたJ2での試合数は前節鳥栖戦で299試合。13日で300の大台に乗る。「育成の石崎じゃ」の持論通り、2位の元水戸監督前田秀樹氏(45)の228試合を圧倒する試合数で、指揮を執ってきた。地道に土台からチームをつくる、石崎監督だからこそ成し遂げられた前人未到の300戦目。白星以外に考えてはいない。
ドーム初戦の嫌な過去も振り払う。使用初年度の01年から、札幌ドームでの初戦戦績は1勝2分け6敗。しかし「天候に左右されないから技術、戦術含め本当のチーム力が出る。いいスタジアム」と指揮官は意に介さない。実際、昨季は開幕仙台戦こそ落とすも、第9節C大阪戦からはクラブ初のドーム4連勝を記録と、歴史を塗り替えた。最終横浜FC戦も曽田氏の劇的な引退試合を“演出”するなど盛り上がった相性のいい舞台に、今季は「ドーム=不敗」という新伝説を加える。
14日、52歳の誕生日を迎える。J2での初采配&初勝利は、くしくも99年3月14日、41歳の誕生日で、相手は札幌だった。立場も代わって臨む11年後のバースデーを目前に控え「選手らが力まず、どれだけ合宿でやってきたことを出せるかじゃな」と不安はない。イズムは存分に注入した。あとは“教え子”たちの奮闘を信じるのみだ。【永野高輔】



