J1磐田はFW前田遼一(28)が、13日の新潟戦(東北電ス=午後2時)で復帰を果たす。開幕戦を左太もも肉離れで欠場したが、先発復帰は確実。J1通算200試合出場の記録達成とともに、チームを初勝利へと導く。

 ついにエースが戻ってくる。新潟戦を翌日に控えたこの日の練習で前田は、けがの不安を感じさせず、居残りでシュートを打ち込んだ。左太ももの肉離れで2週間離脱。欠場した6日の開幕戦後は、この日のために入念に調整してきた。1週間遅れで迎える自身の「開幕戦」に、前田は「まだそんなに実感はない。特に考えないでやりたい」と静かに闘志を燃やした。

 今季でプロ11年目の前田が、また1つジュビロの歴史に名を刻む。13日の試合に出場すれば、J1通算200試合出場に到達する。生え抜き選手では、クラブ史上9人目。「気にせず、頑張るだけ」と、無心でここまできた。それは、藤田、中山、名波ら偉大な先輩たちが歩んできた道を、着実にたどってきた証しだ。

 0-1で仙台に敗れた開幕戦を、スタンドから見つめた。開始わずか26秒での失点後、猛攻したが及ばなかった。試合後にはMF西から「今まで前田に頼りすぎていた」とエース待望論が出るほど。柳下監督も前田の復帰に「助かる。苦しい時に遼一に預ければ、簡単には相手にボールは渡らない。プレッシャーかかった時、そこがポイントになる」と、周囲の期待は大きい。開幕戦での相手との差を聞かれ、前田は「ゴールが入るか入らないかの差」と答えた。その差を埋めるのは、ほかでもないエースの仕事だ。【栗田成芳】