今季初勝利へ、G大阪西野朗監督(54)の「勘ピューター」が19日、作動した。1度は「技術的な高さは感じない」と三くだり半を突きつけたFWゼ・カルロス(26)を20日の新潟戦(万博)でスーパーサブとして起用する。「練習でも厳しいけど…もしかしたら、実戦的な選手かもしれない。先発はないが、できるだけ長い時間、使ってみたい」と秘策を明かした。

 今季公式戦3分け2敗(PK負け含む)と5戦勝ちなし。追い込まれた指揮官は、勝負師としての直感に頼った。MF橋本は「ゼがほしいパスではなく、相手DFと競り合わせるようなパスを送る方がいいかもしれない」と作戦を練る。本人は「チームに貢献することしか考えていない。もっといい仕事ができる。FKも蹴るよ」と自信満々。来日当初100キロ近くあった体重も90キロまでに絞れた。西野監督は身軽になった未知数の「暴れ馬」に期待を寄せている。【奈島宏樹】