J1仙台FW中原貴之(25)が「対ガンバ3戦連発」で、28日のアウェーG大阪戦(万博)を勝利に導く。27日の最終調整を終えた中原は「オレ、ガンバ戦は2試合連続ゴール中っすよ」と自信たっぷり。新潟時代の06年4月30日、左足ミドルで決勝点を奪い、当時6連勝中の首位G大阪に土をつけた。さらに昨年12月29日の天皇杯準決勝。1-2で敗れたが、0-1の後半に同点弾を決めたイメージが残っている。

 入団1年目の03年4月26日、J1デビューの相手もG大阪だ。過去3戦とも好印象があり「次も確実にチャンスをモノにしたい」。前節20日の京都戦では今季初ゴールを奪った。プロ初の、先発でのリーグ2戦連発がかかる一戦でもあり「決めれば自信になるし、1点でも2点でも取れれば」と量産も視野に入れた。

 先発2トップを組むMFフェルナンジーニョとの連係も上々。中原が「僕の周りを動いてチャンスをつくってくれる」と言えば、フェルナンジーニョも「中原の存在は大きい。まず2人で相手ボランチを警戒しつつ、勝利につながる点を決めたい」。その言葉に中原も同調した。「勝利が最優先。点を決めても、勝たなければ意味がないんで」。空砲は御免。得点と勝ち点が両方ほしい。【木下淳】