「ボクを、NDスタに連れてって!」

 J1山形が、ホーム試合の入場者アップ作戦を、大宮戦(午後7時)の行われる5月5日の「こどもの日」にスタートする。新規ファン拡大のターゲットは、もちろん子ども。プレゼント用に本格的なラジコンカー50台を用意し、家族連れ客を呼び込むプラン。「ゴールデンウイーク最後の思い出を、NDスタで作って」と、運営担当はPRに躍起だ。

 子どものハートをわしづかみにして、入場者数の伸び悩みを打開する。今季ホームでのリーグ戦平均入場者数を、1万5000人に設定している山形だが、ここまで3試合を終了し、1万3403人と目標に達していない。「会場に足を運ぶキッカケをまず作らないといけない」(運営担当)と考えたクラブが用意したのが、ラジコンカーだ。

 試合開始前の午後4時から「観戦チケットを持ってない方も参加できる」(同担当)レースを開催(雨天の場合、9日東京戦に順延の可能性あり)。子ども同士でNDスタに隣接する広場で競争し、勝者がラジコンカーをゲットできる。山形県東根市にある玩具販売のアースコネクトが、来場者アップのために50台を提供する。

 運営担当は「サッカーを見てもらうのが目的ですが、まず会場に来てもらい興味を引かないといけない」と、表情を引き締める。ファンクラブ加入数は、昨季終了時から500人増え、約8000人に伸びているが、新規サポの拡大は入場者アップに必須。当日は他に(1)ファン会員向けサイン会(2)サッカー教室(3)フェイスペインティングなどで、会場周辺を盛り上げる。

 ゴールデンウイーク最終日のナイターゲームのため「観光してから最後に、NDスタに立ち寄って子どもと思い出を作って欲しい」と同担当。子どもをまずモンテディオのとりこにさせ、引率する親もサッカーの魅力に引き込む。【山崎安昭】